絵画とは? -基礎知識-
絵画とは、何でしょうか?
お金持ちの趣味のイメージが非常に強いです。
私も「絵画=高い」のイメージが、画廊に勤めるまでありました。
実際、今でもそのイメージのままですし、今は別の会社で働いていますが、絵画の話は皆無ですし、作家の1人たりとも知りません。
よくて、横山大観でしょうか?
竹内栖鳳、川合玉堂なんて名前は、まず知りませんね。
実際、この2人の作家も超有名なんですけどね。
文化勲章を取っているし、しかも日本で2番目3番目というレベルです。
私が日本画が比較的詳しいですから、日本画ばかりの話になりますが、洋画、版画、コンテンポラリーなど、いわゆる絵画と言われる物は沢山あります。
種類は、また次の項目で話を進めるとして、ここでは絵画の話です。
■絵画の説明
ウィキペディアで調べると、「絵画(かいが)とは、造形美術のひとつで、線や色彩をもちいて、物の形や姿を平面上に描き出したものである。単に「絵(え)」などとも言う[1]。だが、その中でも特に芸術作品としての絵を「絵画」と言う傾向がある。
フランス語を用いてパンチュール フランス語: peinture、英語を用いてペインティング(英語: painting)と呼ばれることがある。
」という説明が出ます。(転記)
この説明も間違いではありません。
私が説明するなら、「芸術」もしくは「美術」です。
これだけでは説明ができないので、芸術には「音楽」「芸能」など、多くありますが、その中の1つが「絵画」というだけです。
絵画を避けている人は、「こんな絵を見たって、何も感じない。こんな高い値段を出す意味がわからない」ということを耳にします。
では、その人は、「音楽」「舞台」「映画」「小説」も聞いたり、見たりしないんでしょうか?
そんな人はいませんね。
だから、絵画は芸術の1つであり、お金持ちしか興味がないというのは、ちょっと違う話なんです。
けして、絵画が人を選んでいるのではなく、ただ絵画に嫉妬し、絵画を避けているだけなんです。
■絵画とは?
では、絵画とは?
「人の内面や感情を表現した物が絵画」だと私は感じます。
例えば、日本画だと富士山を題材にした絵画が一番多いです。
ですが、富士山という題材は一緒でも、作家によって、全く別物の富士山になるんです。
言葉では説明が難しいですが、優しい富士山、綺麗な富士山、美しい富士山、インパクトのある富士山、汚い富士山、困った富士山、面白い富士山などです。
単純に「綺麗な」だけでも人によって、構図、時間、距離が違いますし、富士山を想像で描く作家もいます。
想像をするのは日本画の一番得意な所です。
桜やもみじと合わせて季節を出したりです。
洋画は見たままを描くことが多いです。
その話も、また次回にします。
話を戻すと、「人の内面や感情を表現した物が絵画」です。
これは、「音楽」「小説」「映画」にも共通する所です。
ただ絵画は1枚の絵に、それが詰まっているだけです。
音楽や映画を見たり聞いたりして泣く人だったら、絵画を見ても泣くことができるはずです。
絵画には、それほどのエネルギーが詰まっていますし、パワーがあります。
まずは、色眼鏡ではなく、裸の心で絵画を見ることが重要です。