売る目的 -絵画を売る-
絵画を売る、売る目的編です。
絵画を売る目的別に解説していきます。絵画を買ったら、いつかは、売るのが一般的です。ずっと保有していることもありますが、買った本人が亡くなって、息子が絵画に興味がなければ売ります。そんな事例が非常に多いんです。絵画の知識が無ければ、売るにしても困ります。少しでも、知識を役に立ててください。
■どんな絵画か?
保有している絵画は、どんな絵画ですか?本画にしても、日本画、洋画があり、版画、現代画、デッサン、ペン画、ちぎり絵、水彩、浮世絵、水墨画など、数えたらキリがないぐらい、絵画には種類があります。この種類が解ると、どこに持っていけば高値で買い取ってくれるのかが、解ります。例えば、日本画を持っていて、洋画専門の画廊に行っても高く買い取ってくれません。理由は洋画専門の画廊では、日本画の鑑定ができません。ジャンルが違うからです。その場合、日本画専門の鑑定士に頼みます。繋がりによって違いますが、鑑定士と仲が良ければ無料ですが、無料でない場合もあります。ルートが無い場合、東京美術倶楽部で開催されている鑑定に出します。費用は1点につき6万円。美術倶楽部で鑑定ができない場合は、別の所で鑑定になります。
■誰が描いたか?
作家は、誰かわかりますか?日本画でしたら、額装の場合、右下か左下に落款・印譜があり、裏に共シールがあります。洋画でしたら、共シールがあり、裏を開けたら画題や大きさが書いてあります。
軸装の場合、箱があり、表に画題、裏に落款・印譜があります。
まずは、字が読めますか?比較的、共シールの方が読みやすいです。読んだ字を元に、本かネットでどんな作家か当たりをつけてください。有名な作家なら、略歴なども出て、高く売れる可能性があります。
■付属品は?
絵画に付属品はありませんか?例えば、鑑定書。共シール、共箱も付属品になります。それから、図録などの資料、他には絵画を入れる箱も立派な付属品です。付属品があるか、ないかで金額も変わってきます。探してください。
■額を磨く
絵画は額に入ってますか?額が汚かったら、額を磨いてください。例の知識の無い4代の上司は、知識がないので、絵画が綺麗かどうかで金額を判定していました。プロ意識のかけらもありませんが、専門の人でも、そんなことで判定をしています。埃まみれで、絵画を売りに出さないでください。
絵画を売る目的はお金に換えることだと思います。少しでも高く買い取ってくれる様に、工夫してみましょう。