トラブル -絵画を買う-
絵画を買う、トラブル編です。
絵画を買うのに、トラブルは付き物です。トラブルを回避し、目的の絵画を手に入れましょう。事前に、どんなトラブルがあるのか?どう対処したら良いのか?を知っていれば、トラブルの回避は簡単です。
■偽物
一番多いのは、やはり偽物です。素人では、ほぼ判別不可能です。そこを突いて、偽物を我が物顔で売る業者が耐えません。ですが、偽物を売るにも、モグリの業者では、そうそう売ることすらできません。それは、絵画を売るには、古物商の登録が必要だからです。まずお店では、古物商の登録があるかの確認をしてください。登録ナンバーなども書いてありますから、問い合わせをするのもアリです。偽物を売るには、偶然などの理由もあります。例えば、画商に知識がない場合です。売る本人が、偽物かどうかの判断ができないのに、買う方がわかるはずがありません。後は、鑑定関係のチェックです。鑑定書、共シール、共箱など確認することは多々あります。鑑定書などが偽物の場合もありますので、登録番号の確認も必要です。
■金額
金額もトラブルで多い事例です。1000万円の絵画を2000万円で買ってしまったら、損ですよね。では値段は、どうやって見極めるのでしょうか?これは難しい問題です。理由は、絵画に適正価格がありません。現存でしたら、号単価という金額があるので、市場価格を計ることができます。ですが物故は市場価格が、公に公開されず不明です。そんな時は、画廊を何件か回って、価格を聞くことが大事です。もちろん横の繋がりある業界ですので、多く回るほうがいいと思います。
■状態
絵画の状態でのトラブルも多いです。店先ではスポットライトを浴び、綺麗に見えていました。しかし、家に持ち帰ると、状態が悪いということもあります。これは、強い光を綺麗に浴びれば綺麗に見えるのは、当たり前です。店先でも、スポットライトで照らすのではなく、家と同じ状態にするのがコツです。
■大きさ
大きさのトラブルもあります。10号の絵画が、いわゆる普通の大きさの絵画と考えてください。1辺が60cm近くあるので、正直大きいです。店先で見ると、何もない空間では小さく感じ、他の絵画も10号が多いので、問題ないと思います。ですが、持ち帰ると大きい。しかも、重いです。重いと壁に掛けると重さで落ちることがあります。額も良いものだと50万円ぐらいしたりします。大きさもよく確認しましょう。