儲ける方法 -裏技-

絵画の裏技、儲ける方法編です。

絵画は、お金の面だけで考えると、株と同じです。絵画の値段が上がったり、下がったりします。それは、特に物故作家に多いです。時代によって、受け入れられる作家は値段が向上し、受け入れられなくなれば、値段が下降します。値段の上下は、株とは違い、上がるタイミング、下がるタイミングがあります。それを見極められれば、儲ける方法は簡単です。

■値段が上がるタイミング

値段が上がるタイミングは、現存の場合、年々上がります。基本的には描き続けている限り、上がっていきます。理由は、何かの賞を取り、作家の知名度が上がり、欲しい人が増え、値段が上がるという仕組みです。駆け出しのいわゆる30歳ぐらいの作家の絵画を10万円で買い、大物になれば、数百万円で売れることもあります。ですが、それはギャンブルです。ある程度、自分の主観や誰を師事しているかで予想はつきます。絵画を飾って楽しむのと、同時並行で上がったらラッキーぐらいの気持ちで購入するのをお勧めします。

他に上がるタイミングは、作家が亡くなった時です。これも解りやすいですが、新作が出ないので、今の流通している作品だけの取引になるので、価格が高騰するのです。作家は基本的に長生きな方が多いので、難しいですが、当たれば大きいです。

■値段が下がるタイミング

下がるタイミングは、人気が無くなった時です。例えば、時代に合っていない画風だと下がります。欲しい人が減るからです。例えば、水墨画の人気はそれほどありません。それは、水墨画より、色が入っていた方が解りやすいからです。水墨画が良いという人が減れば価格は下がります。

後は大きさの問題です。昨今では、マンション住まいの人が多いです。そうすると、畳が自宅に無いので、軸装の絵画は売れにくいです。それと、大きい絵画も自宅で飾れないので、売れにくいです。例で上げれば、東山魁夷の100号の緑響くという100号の版画が20年前は1000万円で売られていました。この頃は、大きい作品が流行っていた時期です。家電でも、大きいコンポなどもバブル世代の家電と言われ売れていました。絵画にもそんな時期があったのです。ですが、今は100万円ぐらいで取引されています。終いには、業者のオークションでも買い手が付かずに終わる時もあります。有名な作家の代表作ですが、そんな風になってしますのです。

他に下がるタイミングは、作家が亡くなった時です。上がるタイミングでもあるのですが、下がるタイミングでもあります。これは、作家本来の人気に左右されるからです。歳を取ると、どの業界でも大物という立ち位置になります。その立ち位置でふんぞり返っていると、落ちます。これは注意が必要です。

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絵画についてのサイトです。絵画と聞くと、値段が高いのでお金持ちの趣味と思う人が多いと思います。ですが、絵画はピンからキリまであります。元画廊で働いていた経験を活かし、絵画の世界に迫っていきたいです。絵画の世界について知りたいという人の手助けになれば光栄です。